写真を一切修正しないアメリカ発の下着ブランドが、女性たちの共感を集めている理由

下着ブランドのカタログやサイトを眺めると、そこにはスリムなモデルが並んでる。「この下着を付けたら私もこんな風になれるかも」なんて、自分勝手な希望を胸に購入ボタンを押している人も少なくはないはずだ。

でも、実物が届き浮かれながら試着すると、新しいものに包まれる喜びと共に「なにか違う」と小さな悲しみが顔を出すこともあるはず。

自分の身体に対するネガティブな気持ちは、下着選びから生まれているのかもしれない。

アメリカで今、多くの女性たちから共感を得ている下着ブランドがある。

アパレルメーカー、American Eagle Outfitters(アメリカンイーグル アウトフィッターズ)が展開する「aerie(エアリー)」だ。

2006年に誕生したエアリーは、着心地の良さやレースを施したかわいいデザインが特徴で、アメリカとカナダに109店舗を構えている。日本では、東急プラザ表参道原宿などにあるアメリカンイーグル アウトフィッターズの店舗内やオンラインストアで展開中だ。

2014年、エアリーは広告写真を一切修正しないことを宣言した。モデルたちのシワやたるみ、傷やそばかす、ホクロなどは消さずに、そのまま映しだすことを決めたのだ。

また、ファッション業界の第一線で活躍するような「スーパーモデル」も起用しない。

過去にはモデルのサイズを統一していたが、今はあらゆる体型をした女性たちを起用している。